一般的にはバリュエーションや成長性などが評価の軸となりますが
特に、先進国に比べ、新興国の場合には「くせ」が強いので、
ここでは、
バリュエーションはクロスセクションで評価してはいけない
まず、新興国のバリュエーションを評価する際には、
クロスセクションはシンプルな方法ではありますが、
クロスセクションの評価の意味
クロスセクションでの評価というのは、他の国や地域に比べ、
同じ時点において、横軸に評価していくため、
そして、使う指標は一般的なPBRやPERといったものです。
先進国と比べてはいけない
このクロスセクションでの評価でよく見かけるのが、
例えばPBRの絶対水準を比較し、新興国が1.5、
歴史的に見て、
つまり、通常の状態においては、
しかしながら、
要するに、先進国に比べると、新興国は万年割安なわけです。
新興国と先進国を単純に比べ、
時系列での評価
バリュエーションを評価する方法には、
クロスセクションは既に述べた通りですが、時系列は、
新興国の場合、個別の国の個性が強いため、
一方で、時系列の比較であれば、自分自身との比較になるため、
こちらの方が新興国株の場合、ワークすることが多いです。
例えば、新興国全体の足元のPBRが1.5で、
仮にこのとき先進国株のPBRが1.3だとしても、
あくまで時系列でみてどうかを評価するということです。
先進国株との評価も可能
先進国株式との単純なクロスセクションの比較はあまり意味がない
少し複雑になりますが、
例えば、
- 先進国株:過去平均PBR3、直近のPBR4
- 新興国株:過去平均PBR2、直近のPBR3
とします。
まず、先進国株と新興国株の過去の相対的な関係は、3:2です。
つまり、先進国株のPBRが新興国株に比べ、1.
一方で、足元のPBRを見ると、先進国株は新興国株の1.
これは、通常時に比べ、
つまり、この場合、新興国株は割高と判断できます。
ポイントは、直近の絶対値を比べるのではなく、
このような形であれば、
新興国の中でも個別に評価する
新興国の中でも、
特に新興国の場合、規制が強かったり、
なので、個別の国について評価をするのであれば、
まとめ
新興国株式を評価する際には、
歴史的に新興国の株式は先進国よりバリュエーションが低く評価さ
評価の方法としては、
- 自分自身の時系列での評価
- クロスと時系列の組み合わせ
のどちらか、もしくは両方を使うことをおすすめします。
これは新興国に限った話ではなく、先進国にも言えることです。
例えば、日本の場合、
新興国の場合、特に国ごとの特性が異なるため、
なぜ新興国株式の方が歴史的にバリュエーションが低く評価されて