新興国債券(ドル建て、為替ヘッジ)と投資環境

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新興国債券(ドル建て、為替ヘッジ)への投資とマーケット環境についての話です。

あらゆる資産には割安、割高という状態が存在すると考えられますが、新興国債券(ドル建て、為替ヘッジ)はわりと割安・割高という局面の差が大きくなく、時期を選ばずに投資しやすい金融商品といえます。

というのは、これまで何度か述べてきましたが、為替がヘッジされており、債券部分の変動要因のみにリスクが限定されているからです。

ただし、もちろん割安な局面というのが存在しないわけでなく、以下のような場合に特にこの商品の魅力度が高まると考えられます。

・新興国全般への不安が広がり、債券が売られ、金利が上昇したとき

・新興国債券がマーケットからの関心を失い、高い利回りで放置されているとき

・ヘッジコストが安いとき(言い換えると日本と米国の短期金利の差が小さいとき)

過去の局面でいうと、2013年半ばのバーナンキショック(量的緩和の終了を示唆)時に新興国株式、債券ともに売り込まれましたが、結果利回りが上昇したのでこの頃は割安感があったといえます。

また、日米金利差が小さかったため、ヘッジコストという点でも魅力的でした。

では現在の状況はどうかというと、資源価格の下落および米国の利上げ予想により新興国からの資金流出懸念が強まっており、株式を中心に債券もやや売り込まれています。

今後どの程度これらの懸念が継続するかは定かでありませんが、マーケットが悲観に傾いているという状態は長期投資家にとっては安く仕込めるという意味で悪くない投資環境だと考えられます。

ただし、米国の利上げについては日米の短期金利差を大きくし、ヘッジコストを上げる要因となりますので、この点はマイナス要因として認識しておく必要があります。

今後の利上げのペースが緩やかであればそれほど気にする必要はないかもしれませんが、予想以上に速いペースだった場合、ヘッジコストが上がると同時に債券も売り込まれる可能性がありますので注意が必要です。

まずは今月のFOMC決定会合(米国の金融政策を決める会合)の結果を待ちたいところです。

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