下げ相場の時に長期投資家がしていいことと、してはいけないこと

金融危機マーケットというのはしばしば調整します。

私の経験では、概ね5年に一回は世間が騒ぐような下げ相場がやってきます。

逆に、それ以上の期間調整がないと、その後の下げ相場もよりきつくなる傾向があります。

このような下げ相場が訪れた時、長期投資家はどのようなスタンスでいればいいでしょうか。

ここでは下げ相場時における長期投資家がしていいこととしてはいけないことをご紹介します。

下げ相場は必ずやってくる

当たり前の話ですが、下げ相場というのは必ずやってきます。

リーマンショックやITバブルを経験していない投資家からすると、下げ相場といってもそれほど強烈な印象はないかもしれません。

しかしながら、センチメントの悪化を伴った下げ相場というのはとても厄介で、それこそこの世の終わりではないかというような雰囲気が漂うことすらあります。

そこまでの大きな暴落まではいかなくても、ある程度のマーケットの調整というのは、それなりの頻度で起こります。

リーマンショック後の例で挙げると、2010年~2011年のヨーロッパ債務危機、2013年のバーナンキショック、2015年のチャイナショック、など数年に1度は調整が起こっていることがわかります。

下げ相場の時にしていいこととしてはいけないこと

では、このような下げ相場の時には、長期投資家はどのようにすればいいでしょうか?

ここでは、していいこととしてはいいけなことの2つにまとめます。

長期投資家がしていいこと

ある欲しいものが売っていたとします。あなたはそれを高い値段で買いたいですか?それとも安い値段で買いたいですか?

株式もそれと同じです。

できるだけ安く買うということが、長期的なパフォーマンスを向上させる上で大切なポイントになります。

ですので、もしキャッシュに余裕がある長期投資家であれば、このような下落相場のときには安く買える好機とみて勇気をもって買いにいきましょう。

もちろん将来のことはわかりません。

今後もっと下がるかもしれません。

しかしながら今確実に言えることは、下落前よりは確実に安く買えるということです。

ピンチはチャンスという言葉通り、マーケットが慌ただしく騒いでいるようなときこそ後々振り返るといい買い場だったということがよくあります。

長期投資家がしてはいけないこと

まず、ポジションを投げ売りするのはやめましょう。

あなたは長期投資家ですよね?

長期的に見るとこのくらいの下落はどうってことないことの方が多いです。

含み損が発生しても、長期投資という目的を忘れず、ポジションは維持し続けましょう。

下落というのはずっとは続きません。必ずどこかで反転する時がきます

むしろ下落時にポジションを閉じてしまうと、反発時に収益を取り逃がすというダブルパンチをくらうリスクが伴います。

そうなってしまっては元も子もありません。名ばかりの長期投資家となってしまいます。

できることならば、長期投資家であればどっしりと構え、「ああマーケットが調整しているなあ、まあいつかは戻るだろう」くらいの気持ちで一歩下がってみているくらいがちょうどよいと思われます。

投資は哲学であり信念である

ここでいわんとしていることは非常にシンプルで、みんなが買いたがらない時に買うことで、長期的にはパフォーマンスは大きく向上するということです。

みんなが買いたがらないことリスクプレミアムが上がり、高パフォーマンスにつながるわけです。

非常にシンプルな話なのですが、これができない人が非常に多いのです。

特に周りの雰囲気や、意見などに流されやすい人ほど下がったところで売り、上がったところで買うという投資としては最悪のことをしてしまいます。

投資は哲学であり信念です。

周りの行動に左右されず、自分なりの(合理的な)尺度をもった人ほど投資は成功します。

是非自分で考え、自分の意志で行動するということを心がけていきましょう。

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