先日、セミリタイアの形態の1つとして社内失業という手があるのではという話を耳にしました。
この社内失業という状態は果たして幸せなのでしょうか。
ちょっとブラックな内容ですが、社内失業という状態に持っていくにはどうしたらよいか、そして社内失業という状態を維持するには何が必要かを考えてみます。
社内失業でセミリタイアという考え方
社内失業とは、会社にいるものの、ほとんど仕事がない状態を指します。
昔でいうところの窓際族といったところでしょうか。
仕事はほとんどないため、毎日定時に退社することができ、アフター5も満喫できるというわけです。
そして、毎日会社には行くため、生活のリズムは乱れず、給料ももらえます。
考えようによっては、セミリタイアの理想形ともいえるかもしれません。
社内失業ができる条件
しかしながら、誰でも社内失業できるわけではありません。
社内失業するには、かなりのハードルがあります。
まず、自身が勤めている会社に余裕があり、さほど忙しくない業態である必要があります。
以下の記事でいうと、「特権階級ゾーン」か「ラクチン低給与ゾーン」であることが大前提でしょうか。
さらに、社内においていわゆる閑職に就く必要があります。
そもそも自ら閑職への異動を申し出ることは相当な勇気を必要とし、また理由の説明にもかなり窮することが予想されるため、一筋縄ではいきません。
口が裂けても楽をしたいからとは言えないため、この理由づけにはある意味サラリーマンとしてのセンスが求められます。
また、裏ワザとして閑職に追いやられるようなミスをやらかすという方法も考えられます。
しかしながら、この方法はリストラと隣り合わせのため、あまりよい手段とはいえないでしょう。
社内失業は幸せなのだろうか
さて、この社内失業という状態ははたして幸せなのでしょうか。
仕事をほとんどせず給料をもらい、プライベートも満喫できるという状態はある意味パラダイスともいえます。
特に日夜激務に追われ、休日出勤もせざるを得ないサラリーマンにとってはうらやましいことこの上ない状態でしょう。
しかしながら、この社内失業という状態が本当に幸せかどうかは、個々人の考え方、人生哲学によって大きく変わると思われます。
社内失業に向く人
もし会社を給料をもらい、時間をつぶす場所と割り切ることができる人にとっては幸せな状態でしょう。
この状態を維持するには、閑職にいることを後ろめたく思わず、他人との比較もしないある種屈強な精神力が求められると思われます。
また、会社以外に大きな生きがいがある人も、社内失業に向くかもしれません。
社内失業に向かない人
しかしながら、会社で働くということを通じて、なんらかの社会に役立っているという実感を得たり、自分の成長を求めたりする人にとって、社内失業はかなり苦痛な状態のように思われます。
何かの本に、以下のような記述がありました。
サラリーマンが会社を辞めるのは、もはやその組織に自分が必要とされていないと感じた時である。
私も激しく同意します。
社内失業でセミリタイアするのに必要なもの
最後に、社内失業でセミリタイア状態にもっていくために必要だと思われることをまとめてみます。
- 楽な業界であること
- 会社に余裕があること
- 閑職へ行く勇気があること
- 会社との関係性をドライに割り切れること
- 閑職に耐え続ける精神力があること
- 他人との比較をしないこと
- 会社以外にやりたいことがあること
これらを満たすには、運もさることながら、ぶれない人生哲学が必要と思われます。