期待リターンの比較

期待リターン今週発売の東洋経済誌にイボットソン社が算出した期待リターンが載っていました。

そこで、これまで私が算出してきた期待リターンとGPIFが算出している期待リターンとの比較を行って見ます。

株式・債券・REITの期待リターン、シャープレシオまとめ(GPIF版)
前回の「株式・債券・REITの期待リターン、シャープレシオまとめ」の続きです。

イボットソン算出の期待リターン

イボットソン社が算出した期待リターンは以下になります。

  期待リターン リスク
国内債券 0~1% 5.0%
国内株式 6~8% 20.0%
外国債券 1~2% 10.0%
外国株式 7~9% 20.0%
外国REIT 4~6% 25.0%
新興国債券 5~7% 20.0%
新興国株式 10~12% 30.0%

GPIFのように期待リターンを固定するのではなく、ある程度の幅を持たせています。

これは、GPIFが期待リターンをその後のアセットアロケーション策定のインプットに使っているのに対し、イボットソンではそのような意図で期待リターンを算出していないためと考えられます。

期待リターンの比較

GPIFの数字と私自身がこれまで算出してきた数を加え、一覧にしたものが以下になります。

  GPIF イボットソン 著者推定
経済中位ケース 市場基準ケース
国内債券 2.6% 2.0% 0~1% 1.5%
国内株式 6.0% 5.2% 6~8% 5.0%
外国債券 3.7% 3.5% 1~2% 2.5%
外国株式 6.4% 6.2% 7~9% 6.0%
外国REIT 4~6% 6.0%
新興国債券 5~7% 5.0%
新興国株式 10~12% 8.5%

概ね似たような結果ですが、イボットソンは国内債券の期待リターンを低く(0もありうるといっています)、新興国株式をかなり高く設定しています。

イボットソンは長期データの分析には定評があり、またGPIFのように政治的な影響を受けることはないと思われますので、個人的にはイボットソンの方がより中立的な背景に基づく数字を出しているのではないかなという印象を持っています(GPIFが信頼できないといっているわけではありません。念のため)。

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